作曲家・船村徹氏の最後の愛弟子を自認する日本コロムビアの走裕介(はしり・ゆうすけ)が15日、東京・練馬文化センター大ホールで「走裕介チャリティーコンサート〜船村徹の世界を歌う〜」と題したコンサートを開いた。
走裕介は昨年4月、「流氷の駅」でデビューし、2年目の今年は「呼人駅」(詞・池田充男、曲・船村徹)で全国展開中。今年2月の地元・網走でのコンサートに続いて今回、東京で初のフルコンサートを開いたもの。練馬区文化振興協会の舞台芸術支援事業として行われ、収益金は区の社会福祉協議会に寄付された。
約1500人のファンが詰めかけ満員となった客席に向け、新曲「呼人駅」やデビュー曲「流氷の駅」、師匠の船村徹作品から「柿の木坂の家」や「女の宿」「宗谷岬」、走自身が一番好きだという兄弟子・鳥羽一郎の「兄弟船」など18曲を歌唱。途中、船村氏も応援に駆けつけ、「別れの一本杉」で師匠と弟子の共演が実現。船村氏は「これからも走裕介のことをよろしくお願いします」と客席に頭を下げた。
(全文は2010/10/20発行の「連合通信レコード速報」に掲載)