キングレコードが「エヴァンゲリオン」シリーズ同様に力を入れている劇場用アニメーション「マルドゥック・スクランブル―圧縮―」の劇場公開が決定。その主題歌等も決まり、その主題歌をはじめ全曲収録予定のオリジナルサウンドトラックを10月6日に先行発売し、11月6日から東京(テアトル新宿)、名古屋(109シネマズ名古屋)、大阪(シネ・リーブル梅田)の3館でアニプレックス配給により劇場公開される。
同アニメは、冲方丁(うぶかた・とう)原作のSF小説3部作の第1巻「圧縮」を、冲方自身の脚本、工藤進監督、鈴木信吾総作画監督ほかでアニメ化したもので、キングレコード、アニプレックス、ブロスタTVの3社で組織する製作委員会が製作。今回の第1部を機に、今後年1回のペースで第2部「燃焼」、第3部「排気」を製作していく。
キャスト(声優)は、主人公のバロット役を林原めぐみが務めるほか、ウフコック役で八嶋智人、ドクター役で東地宏樹らがキャスティングされている。また、音楽はConisch(コーニッシュ)が担当。彼のアイデアで、その主題歌に故・本田美奈子の「アメイジング・グレイス」の使用が決定。それも単なる楽曲使用ではなく、「本田さんの声(ボーカルトラック)だけを取り出し、後から音を重ねていく」(コーニッシュ)という方法で、本田美奈子の絶唱となった「アメイジング・グレイス」が甦ることになった。
(全文は2010/8/13発行の「連合通信レコード速報」に掲載)