由紀さおり(EMIミュージック・ジャパン=EMI)が5日、満席(1700席)の千葉市・千葉県文化会館で米国の人気ジャズオーケストラ、ピンク・マルティーニとの、今回が初となるジャパンツアー初日の幕を開けた。
由紀さおりはピンク・マルティーニとは、iTunesのアルバムチャート総合1位を記録し、36万枚突破と全世界でロングセラーを続けている、69年の名曲のカバーアルバム「1969」(11年10月12日)で共演、その後、昨年10月の英国、12月の全米ツアーでのジョイントコンサートで世界的な話題を呼んだ。
由紀は開演前、「この会場はボストンのホールに似ていて、一瞬、外国で歌うような錯覚を覚え、ドキドキしています」と笑顔を見せながら、「ようやく日本ツアーが実現しました。夢のようで、まだ信じられません。ピンク・マルティーニのリーダーでピアノ奏者のトーマス・ローダーデールさんは、やんちゃで純粋で、音楽に真っ直ぐな、私が大好きなミュージシャンの一人。そんな彼と、彼のバンドを日本の皆さんに紹介できるのが何よりもの喜びです」とステージに臨む抱負を述べ、トーマスは「オレゴン州のレコード店で見つけた由紀さんの『夜明けのスキャット』を聴いて以来、彼女の素晴らしい歌声に魅了されています。初めてのジャパンツアーをとても楽しみにしていました」と感激も露わに語った。
(全文は2012/6/8発行の「連合通信レコード速報」に掲載)