松任谷由実(EMIミュージック・ジャパン=EMI)が、東日本大震災のチャリティー企画として、"コーラスに多くの皆様に参加していただくことで、みんなで元気になろう!"と、小学校の教科書にも載っていた代表曲「春よ、来い」で、一般の人々にも合唱参加を募り、新ヴァージョン(新録音)を制作する。出来上がった楽曲は全世界に有料配信(価格未定)し、収益は「NHK」を通じて「中央共同募金会」に託し、東日本大震災の被災者へ全額寄付される。
彼女のチャリティーとしての取り組みは初。今なお続く東日本大震災の深刻な現実と向き合い、今何が出来るか、何をすべきか、プロデューサーでもある松任谷正隆、スタッフらと共に会議を重ねてきた。その結果、YUMINGとして「変わろうとする強さと、変わらない強さを」というメッセージの発信と共に、企画が誕生した。
「春よ、来い」は、94年にNHKで放送された同名の連続テレビ小説の主題歌として書かれた作品。チャリティー企画では、世界中の人々に、日本の復興を願う気持ちを込めてコーラス・パートである童謡「春よこい、はやく来い」の部分を歌っていただこうと、歌声を募集。集まった数百人規模の歌声は、彼女と縁が深いNHKとの共同制作で新たにレコーディングされる「春よ、来い」に、組み合わせられ、随時新しいバージョンが誕生し、来春には参加者全ての歌声を乗せて完成させる。
(全文は2011/4/25発行の「連合通信レコード速報」に掲載)