日本映像ソフト協会(JVA)は11日、2013年度通常総会ならびに6月定例理事会を開き、2012年度事業報告および13年度事業計画について審議し、これを原案通り承認すると共に、2年間の任期満了に伴う役員改選を行い、桐畑敏春会長ほか役員(理事・監事)の全員再任を決定。総会および理事会終了後に桐畑会長と後藤健郎専務理事(事務局長)が出席して、事業計画の概要や6月11日付の役員名簿を発表した。
13年度(13年4月〜14年3月)の事業計画では、1映像ソフト産業の健全な発展を図る施策の実施から10会員社間の交流の緊密化を図る催事の実施まで全10項目に及ぶ事業計画の概要を発表。特に今年度は、映像配信事業に関する調査・研究を進め、その実態や統計など、業務部会とeメディア部会が中心となって取り組んでいくことが確認されたという。
桐畑会長も就任(再任)の挨拶の中で、「今年1〜4月期は100・5%(本紙既報のビデオソフト売上速報)とようやく回復の兆しを見せ、特にセル市場が1割増しと好推移。これは、邦楽DVDの好調さと、ブルーレイもアニメ、邦楽、邦画とジャンルの幅が広がり、後半には更に底上げが期待できる状況にある」と、現況と見通しを説明すると共に、「様々な課題や問題が浮き上がってきた映像配信に関し、米国で実績のあるDEGジャパンと共同で調査活動を行い、ユーザーの利用実態や市場について把握に努めたい」と述べ、「いわゆるクール・ジャパンで170億円の予算措置が取られているが、これもビジネスチャンスととらえ、更なる事業拡大に努めたい」と抱負を語った。
6月11日の総会および理事会で選任された役員体制(再任、任期は2年)は次の通り。カッコ内は所属会社と役職名(氏名五十音順)。
▽会長 桐畑敏春((株)ポニーキャニオン代表取締役社長)▽副会長 島谷能成(東宝(株)代表取締役社長)▽専務理事後藤健郎(一般社団法人日本映像ソフト協会事務局長)▽理事 伊藤和明((株)バップ取締役)▽同 井上伸一郎((株)角川書店代表取締役社長)▽同 大谷信義(松竹(株)代表取締役会長)▽同 川合史郎(20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン(株)代表取締役社長)▽同 川城和実(バンダイビジュアル(株)代表取締役社長)▽同 佐藤寿美((株)NHKエンタープライズ代表取締役社長)▽同 佐藤直樹(日活(株)代表取締役社長)▽同 重村博文(キングレコード(株)代表取締役社長)▽同 高木ジム(ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン鴪最高経営責任者兼社長)▽同 竹内成和(エイベックス・マーケティング(株)代表取締役会長)▽同 夏目公一朗((株)アニプレックス代表取締役)▽同 百武弘二((株)ショウゲート代表取締役社長)▽同 松岡宏泰(東宝東和(株)代表取締役社長)▽同 間宮登良松(東映ビデオ(株)代表取締役社長)▽同 盛田昌夫((株)ソニー・ピクチャーズエンタテインメント代表取締役)▽同 依田髴(ギャガ(株)代表取締役会長兼社長CEO)▽監事 林三郎((株)第一興商代表取締役社長)▽同 前田哲男(染井・前田・中川法律事務所弁護士)。