9月に入ってもまだまだ暑い日が続いているなか、この月で最初の週末は「映画の日」と重なって活況をしめした。
その原動力となったのは1日(土)に公開された「最強のふたり」(ギャガ)だった。事故で首から下が麻痺した富豪と介護役として雇われた刑務所を出たばかりの青年を描くフランス映画。昨年月の東京国際映画祭で「東京サクラグランプリ」に選ばれたもののその時点では配給元が決まっておらず、ギャガが買い付けたというもの。出演者も日本では無名だけに、前売りもそれほど芳しくなかったというのだが…。
数多く試写を行って、マスコミをはじめ福祉関係者やNPO法人など多くの人に見せる口コミ作戦が功を奏して、初日は関係者の予想を超えるほどのヒット。初日は全国の映画館で497回上映されたが、そのうち220回が満席という成績を残した。京阪神も同様で、代からシニアまで幅広い客層が映画館に足を運んだ。2日間でT梅田2、640人、312万円、Tなんば1、720人、194万円、T西宮2、650人、290万円、T二条1、680人、188万円、ミント神戸1、140人、128万円。
(全文は2012/09/05発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)