松竹は今年が木下恵介監督(1912年〜1998年)の生誕100周年に当たることから各種プロジェクトを展開しているが、その一環として木下監督の代表作である「二十四の瞳」、「カルメン故郷に帰る」、「楢山節考」の3作品を4Kスキャニングによるデジタル修復を施し、初Bluーray化、発売するに当たり、現在第一線で活躍する橋口亮輔(「ハッシュ!」、「ぐるりのこと」)には「二十四の瞳」、本木克英(「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズ、「おかえり、はやぶさ」)には「カルメン故郷に帰る」、原恵一(「河童のケゥと夏休み」、「カラフル」)には「楢山節考」のオリジナル予告編を撮ってもらい、発売するBluーrayに製作過程を追ったドキュメンタリーと共に特典映像として収録する。
なお、Bluーrayは「二十四の瞳」が8月28日、「カルメン故郷に帰る」が9月26日、「楢山節考」が10月26日に発売される。価格はいずれも4、935円=税込。
なお、1951年公開の「カルメン故郷に帰る」は日本初の長編カラー作品として注目を集めた。1954年公開の「二十四の瞳」は米ゴールデングローブ賞外国語映画賞、ブルーリボン賞他を受賞している。また、1958年公開の「楢山節考」はヴェネチア国際映画祭に出品されている。
(全文は2012/07/25発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)