テレビ朝日は9日に2011年3月期決算説明会を開催したが、席上、早河洋社長は要旨次のように語った。
一、3月に発生した東日本大震災は、地震、津波、さらには原発事故と被害をもたらし、未曾有の大災害となった。こうした中、当社はテレビ放送事業者として、責任を果たすべく、冷静かつ的確な報道に努めてきた。報道機関としてのテレビの担う重要な役割を改めて認識した。
一、2011年3月期の業績は個別・連結ともに増収増益となった。売上高は大震災後のCMなしの放送などによって、広告収入の影響はあったが、年度を通してスポット市況が好調に推移したことが貢献した。また、順調に会員数を伸ばした「EZニュースEX」なども貢献した。
一、一方、費用面では、東日本大震災の影響により、レギュラー番組、スペシャルドラマやスポーツイベントの放送がなくなった。このようなことで、番組制作費が見込みを大きく下回った。また、報道特番を放送したことで、ネットワーク費も見込みを下回った。以上の結果、営業利益は業績予想を若干上回る結果となった。
(全文は2011/05/11発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)