
フジテレビの豊田皓社長は4日の平成23年新年全体会議で要旨次のように挨拶した。
一、昨年皆さんはすべての面で大健闘してくれたと思う。3月の期末にはまだ時間があるが、間違いなく増収増益で良い成績が残せると思っている。7年連続年間視聴率3冠王をはじめ、皆さんが上げた成果は、それぞれの持ち場、持ち場で頑張ってくれたおかげだと思っている。
一、最近巷では、「テレビ衰退論」を叫ぶ人たちがいる。しかし、これが間違いであるということがだんだんと分かってきた。「テレビの未来は明るい」、そして「フジテレビの未来はさらに明るい」と考えている。なぜかというと、昨年から今年にかけて、広告におけるテレビとインターネットの棲み分けが明確になってきた。また、4大マスメディアの中でのテレビの優位性がはっきりと出てきた。テレビの情報やエンターテインメントを家庭に送り届ける機能においても、テレビの不変的な強さが証明されたと考えている。我々が、このテレビの力をさらに有効に使う努力を今後も怠らなければ、その影響力も、広告媒体としての価値も、既存メディアの中でもダントツであり続けると確信している。私は就任以来、視聴率も1位、売上げも1位、そして営業利益も1位にすることが目標であると何度も申し上げてきた。営業利益だけがあともう一歩のところまで来ている。全社員力を合わせ、できるだけ早くトップを奪還したいと思っている。もちろん、映画もイベントも、DVDもマーチャンダイジングもすべてのエンターテインメントのジャンルでも1位。さらには、デジタルの世界でも1位の座を取っていきたいと考えている。我々の圧倒的なソフト・コンテンツ制作力を活かし、FOD、モバイル、ゲームなど、これからの時代の流れを取り込みながら、新しい分野においても、他の追随を許さない力を持つ会社へと発展させていきたいと考えている。
(全文は2011/01/07発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)

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