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4月改編は順調に好結果=営業売上げは4月100%超、5月も‐フジ豊田社長、一般紙会見で現況等語る
投稿日時: 06/02

 フジテレビの豊田皓社長は5月28日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。

 一、4月クールは、5月第3週を終えた時点の平均視聴率が、ゴールデン12・9%、プライム13・0%、全日8・4%と3冠を獲得している。週間でみると8週中6週で3冠を獲得しており、4月改編は順調に好結果を出しているといえる。

 一、サッカーFIFAワールドカップは、現地入りするのは21名、海外スタッフは12名。ドイツ大会に比べてセキュリティなどを重視し、現地スタッフでの対応を多くしている。放送は海外の強豪チームの試合がメイン。ワールドカップのレベルの高いところをファンに観ていただきたい。ワールドカップに関しては、「踊る大捜査線3」とコラボしていろいろな展開をして大会の認知度を高めるよう取り組んでおり、なんとか盛り上げていきたい。

 一、2009年度は広告収入が落ち込み経営に響いたが、事業イベントの「コルテオ」の大ヒットなど放送外収入が寄与し、深い傷にはならなかった。また、下期からはスポットが回復してきており、現時点で良い影響を及ぼしている。今期も厳しい状況が続くと認識しており、無駄を廃した筋肉質の体質にして乗り切っていく。営業売上げはこの4月に1年7ヶ月ぶりの前年比100%超えとなり、5月も2ヶ月連続で上回る見込みだ。制作費についてはいち早く2007年下期から計画的に削減を行っている。ただ、利益を出すために制作費をやみくもにカットすれば良いとは思わない。質への影響が出て悪循環になるのは避けたい。番組の質を落として2次利用、3次利用の道はない。

 一、「コルテオ」仙台公演は6月6日までとなった。シルク・ドゥ・ソレイユとしては前作「ドラリオン」の総観客動員数の149万9000人をすでに上回っており、仙台公演単独でも前作超えが確実になった。サーカス・レストラン「ルナ・レガーロ」は6月1日からいよいよグランド・オープンとなるが、プレビュー公演期間中に創意工夫し磨きをかけている。券売も非常に好調で8月3日〜10月17日まで追加公演も行うことになった。「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」は大変な人気で、チケットもほぼ完売状態。事業イベントはいずれも今期の収益に大きく貢献してくれている。

 一、「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」は、現時点で興行収入34億円まできた。さらに伸ばして有終の美を飾りたい。「矢島美容室 THE MOVIE」はバラエティ番組からの映画化という新しい試みなので、最後まで粘り強く興行を続け、今後の参考にしていきたい。今週末公開の「座頭市 THE LAST」、殺陣も素晴らしく期待している。また、「THE LAST MESSAGE 海猿」は、最近のブームの中で邦画の大作としては初の3D上映を行うことにした。どこよりも早くチャレンジしたい。今年は良いラインナップが揃っているので映画事業も収益に貢献してくれると思う。

 一、フジテレビOnDemandは4月度も単黒となり、これで1月から4ヶ月連続月間黒字を達成し、期待通りの結果を出している。特に地上波の見逃し配信が好調。「古畑任三郎ワンコイン祭」の売上げも5月度から計上されるのでこちらにも期待している。

(全文は2010/6/2発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)






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