テレビ朝日の早河洋社長は3日の記者懇親会で現況と今後の対応などにつき要旨次のように語った。
一、「Vプロジェクト」は3つのコア会議と7つのチームで今年の3月頃から議論を積み重ね、社員向けの最終プレゼンテーションが終わった。各チームのリーダーが考え方を統一する作業を行っており、いくつかの点については、来年の年頭挨拶の中で骨格のようなものを明らかにしたい。さらに2011年度の数値目標を検討しつつ、3年計画の最終年度の経営目標を完成させ、来年2月上旬頃には明らになると思っている。メディアを取り巻く環境が大きく変わっている中で、テレビ朝日はどうやって生き残っていくべきなのかを集約する内容になると思う。
一、「Vプロジェクト」の特別セミナーは大変勉強になった。今回で12人になるが、様々なご意見を聞くことができたということ。もうひとつは、経営陣と社員との間で一定のコミュニケーションがとれたと思っている。
一、年末年始のセールスは、ネット番組については、例年より早いペースで進んでいる。年末については9割、年始を含めると7割ぐらいが売れている。このところのスポットの回復基調は継続していく感じを持っている。第3四半期は、営業全体では予算をクリアできる。前年比ではぎりぎりという感じである。厳しい状況の中でできるだけコストアップを図っていく。
(全文は2010/12/06発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)