放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送と人権等権利に関する委員会(放送人権委員会)は16日、事案「機能訓練士からの訴え」の権利侵害申立てに関する委員会決定を発表した。
申立人は生体機能学振興会スーケンの阿多義明氏と阿多芙美代氏。被申立人はTBSテレビ。苦情の対象となった番組は「報道特集NEXT」で2009年4月11日に放送した特集「車イスの少女が入学できない訳」と2009年11月7日に放送した特集「谷口明花さん入学・・・豊かな教育」。
申立人らは、4月11日の放送については、事前に阿多氏両名の肖像を使用することについて被申立人が了解を得ておらず肖像権侵害にあたるとしたほか、申立人らの名誉、財産権(特許技術)、著作権、営業権を侵害したものと主張。11月7日の放送については、放送前に被申立人から連絡があり一応の許諾を与えたものの、その後許諾を与えた前提に反する対応があったことから、結局、阿多氏両名の肖像権、申立人らの名誉、財産権(特許技術)、著作権、営業権を侵害したものとして、申立てに及んだもの。
(全文は2010/9/17発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)