朝日放送の山田裕之編成局長は13日、10月改編の基本方針を次のように語った。
一、2010年度4月〜6月クールは全日、プライム、プライム2の3冠を獲得、順調なスタートだったが、上半期は全日とゴールデンが関西テレビに首位を譲り、課題も残った。
一、10月編成では、番組の大きな枠構造を維持しつつ弱点のない番組編成を行う。そのためにローカルベルト番組の質と勢いを持続させながら、ゴールデンと土曜・日曜縦編成の強化に力を注ぐ。改編率はゴールデン21・4%、プライム16・4%、全日5・6%と小幅なものとなった。2010年度4冠を奪還するために、10月編成で強化の結果を出していきたい。そして、11月11日からいよいよ1年半にわたる創立60周年期間に突入する。スローガンは「さあ、ABCからはじめよう」。
一、自社制作番組では、第1はローカルベルト番組の充実。「おはようコールABC」、「おはよう朝日です」と続く朝のベルト番組。各局東京発の番組が並ぶ中、地元密着の情報番組として高い支持を受けており、「〜朝日」の4月クールは11・1%。4月から登場した新司会者コンビも好評だ。夕方のワイド番組「NEWSゆう!」は10月改編に先駆けて強化を行った。深夜の月曜〜木曜「ナイトinナイト」の4月クールは13・0%。金曜「探偵!ナイトスクープ」は20・7%と他局を圧倒。9月3日から新秘書役に松尾依里佳を迎えた。
(全文は2010/9/15発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)