文化放送の三木明博社長は7日の記者会見で現況と今後の対応などにつき要旨次のように語った。
一、上期はまだ1ヵ月残しているが、ここまでの流れをみてみると、4月、5月は前期の低迷を引きずって苦戦したが、6月になってから回復基調が見えて、7月のスポットは久しぶりに100%を超えた。しかし、8月に入って急激に減速した。9月は例年駆け込み需要的なものがあるが、今年は顕著な勢いはない。
一、上期の放送制作収入はおそらく90%の前半ぐらいになるのかなと思っている。内容的には、4月〜7月のスポットは予算比・前年比ともに100%弱ぐらいで健闘しているが、タイムについてはかなりマイナス幅が大きい。相変わらず低調である。おそらくこの傾向は下期も続くだろうと思う。
一、下期については、時代にあった企画、セールスをやっていくしかない。どのような時代になっても伸びる商品、話題になる商品はあるわけで、まさに局として、メディアとしての知恵と工夫を試されていると思う。その中で、我々としてはラジオの作り方、聞かせ方、売り方を、大きな流れに対して、より一層敏感に反応していく必要がある。
一、グループ会社の状況は、セントラルミュージックは上期は黒字を達成できる。文化放送開発センターは前年並みに落ち着くのではないかと思う。文化放送メディアブリッジについては、様々な展開の成果が出てくるのは下期以降と思っている。
(全文は2010/9/8発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)