ボリビア多民族国を訪問中の内藤正光総務副大臣は20日、デルガディージョボリビア公共事業大臣との間で、地上デジタルテレビ放送日本方式(ISDB-T方式)の実施に関する覚書の署名を行った。
覚書の主な内容は(1)官民連携で専門家派遣、セミナー開催、技術者招聘、人材交流等を実施(2)双方の関係機関の参加による共同作業部会において、技術移転、人材育成等に関するボリビア側のニーズを踏まえた二国間協力の実施について具体的に検討-などとしている。
総務省は、今回の覚書に基づき、ボリビアにおける日本方式での地上デジタルテレビ放送の早期の実用化と普及に向け支援していく予定。
国際標準となっている地上デジタルテレビジョン放送の規格には、日本方式(ISDB-T方式)、欧州方式(DVB-T方式)、米国方式(ATSC方式)の3方式が存在するが、日本方式は他の方式に比べて、電波障害や干渉に強く、移動時でも受信が良好であるといった技術的な優位性があること、また携帯端末向け放送(ワンセグ)とハイビジョン伝送が1つの送信機で伝送可能であり、全体のコストが安くなり経済的であること等の優位性がある。
(全文は2010/7/23発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)