読売テレビの望月規夫社長は4日の年賀会で要旨次のように挨拶した。
一、今年8月に開局55年を迎える。それを記念した3夜連続のドラマや大型ドラマ、新しい試みのバラエティなど様々な番組を制作し、「鳥人間コンテスト」など既存番組の内容充実も目指す。この過程で制作力、特に若いクリエーターの成長を図り、開局55年を次の50年を切り拓く年にするとともに、視聴率の向上にもつなげて3冠を目指したい。このためにも4月改編でかなり大胆なタイムテーブルの改革を考えている。
一、視聴者に時代を共有する楽しみや癒しを与える良質な番組を提供すること。また、正確で公正な情報を提供して、視聴者の的確な判断の形成に寄与することが社会貢献につながる。質の高い番組、公正な報道が我々の揺るぎない原点であることを年頭に改めて全員で確認したい。
一、今年は次の3項目を意識していく。1つは成功するには一瞬の好機をつかまなければならず「チャンスは貯金できない」ということ。開局55年を機にテレビの次世代を代表する番組が誕生することを目指す。2つ目は「地域と国際性の統合」で、長い歴史や奥の深い文化の伝統を引き継ぐ関西に根ざした我が社は、地域で育まれた優れたコンテンツを世界に発信していきたい。最後にソーシャルメデ
ィアやスマートテレビといった新たなメディアやデバイスとの提携にさらに積極的に取り組んでいく。
一、外部から干渉されない自立した放送を視聴者に届けるためには強い経営基盤が必要。全社営業体制を維持し、営業をみんなで支え、コストコントロールを徹底するとともに、新たな収益源の獲得も目指していきたい。