テレビ東京ホールディングスの島田昌幸社長は4日の新年祝賀会で要旨次のようN挨拶した。
一、年末年始(12月31日〜1月3日)の視聴率は、ゴールデンは8・5%(前年比プラス0・7ポイント)、プライム7・9%(プラス0・7ポイント)、全日4・5%(プラス0・6ポイント)と大健闘をみせた。10月クールの視聴率はゴールデン7・1%(プラス0・6ポイント)、プライム6・7%(プラス0・6ポイント)、全日3・0%(プラス0・2ポイント)となった。2011年10月から続けている「ターゲットを絞った番組作り」の効果が年末年始の番組でも実り、手応えのあるスタートができたと感じている。
一、日本の市況は、政権交代などにより期待感が膨らみつつある。当社の業績も明るさを取り戻しつつあり、それぞれの部門で地道に努力した結果だと思っている。今年度はこの勢いで全力で駆け抜けたいと思っている。テレビ業界を取り巻く環境は劇的に変化をしており、道は平坦ではない。グループでの成長を目指し、従来の枠にとらわれない新しいビジネスモデルで挑みたいと思う。
一、2014年4月、テレビ東京は開局50周年を迎える。今年は、これまでの50年を振り返り、次の50年に向けたシナリオを書く大切な1年となる。地上波・BS・インターネットモバイルなど、複数のメディアで連携を図り、魅力あるコンテンツを供給する創造集団となることが生き残りの条件だと思う。
一、現在策定中の2013年から2015年にかけての中期経営計画をしっかりと作り、実行していくことが必要だ。今回の経営計画は開局50周年とその後に予定している社屋移転、マスター更新の橋渡しとなる重要なものである。引き続き、コンテンツ力の強化、ネットモバイル連携による新たなビジネスモデルの構築、海外戦略の強化を3つの柱とし、次の50年に向け積極性、具体性のある計画を作りたいと思う。当社としては経営資源の選択と集中、再配分により、グループの経営効率を上げていくことを目指す。
一、今年は「脚下照顧」という言葉を社員に訴えていきたいと思っている。リーマンショック以来、我々は苦しい道のりを歩いてきたが、その中で新たな胎動も始まっている。番組や営業の前線でも、様々な手応えを感じられるようになってきた。だからこそ今、足元を見つめ直して欲しいと思っている。自分たちがどのようなグループとなり、何を目指して進むべきなのか、それぞれが考えて欲しいという思いを込めている。