テレビ朝日の早河洋社長は9日の記者懇談会で今期推移などにつき要旨次のように語った。
一、4月クールの視聴率は「臨場」、「同窓会」、金曜ナイトドラマ、日曜ナイトドラマなどのドラマ系がほとんど当たった。制作費は前年と同額予算だったが、現場が良く頑張ってくれた。健闘したと思う。
一、7月クールは月曜19時に「シルシルミシル」を投入した。初回の視聴率は9・6%だったが、今後に期待できる。また、ドラマは「新警視庁捜査一課9係」が初回16・2%、2回目15・6%と好調、木曜ミステリー「科捜研の女スタートスペシャル」は16・4%。
一、4月〜6月の営業に関しては、このクールは予算をクリアできると思っている。7月については、タイムは「全米オープン」など様々な物件があり予算が見えている。スポットは前年同期比100を超えそうな気がしている。当社の場合、6月はスポットが少し伸び悩んだが、今のところ急激なアドバタイザーの圧縮は聞いていない。
一、今回の役員人事は、経営陣の若返りを図ったということ。また、局長・部長人事は、任期が長い人はジャンルを超えて大幅な異動を実施した。複数のポジションを経験させて将来の幹部を育成するということも主眼に実施した。朝日放送とはネットワーク番組を強化するということで役員の人事交流を再開した。
(全文は2010/7/12発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)