日本テレビの大久保好男社長は25日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、今年も「汐博」を開催する。7月25日から8月26日までの33日間、エヴァンゲリオンのスライダーを設ける。様々な番組と連動した形でのイベントを行う。夏休みにたくさんの人に来ていただきたい。
一、年間・年度視聴率は現時点では途中経過なので、トップ維持を目指して頑張っていきたい。
一、土曜に「三毛猫ホームズの推理」の最終回があり、視聴率は13・8%だった。平均でも12・6%は各局のドラマの中でも健闘したほうかなと思う。しかし、必ずしも私どもの期待に応えてくれたというわけではない。水曜ドラマの「クレオパトラな女たち」の平均視聴率は1桁で残念ながら期待通りではなかった。次の7月クールに期待をかけているところだ。
一、2012年度の第1四半期は、まだ若干残っているが、営業局全体では前年比112%程度を見込んでいる。まだ残りがあるので現時点では正確な数字とは言えないが、ネットタイムは105%、ローカルタイムは101%、スポットに関しては前年の4〜6月が落ち込んでいたので、その反動もあり120%。全体では第1四半期は底堅く推移していると思っている。現在は「24時間テレビ」のセールスを中心に行っているが、新しい協賛社にも入っていただける方向になってきて順調だと思う。この後、7月以降は第1四半期と違って、全体的に若干遅くなっているかなという気がする。国内の政治状況、ヨーロッパの金融危機、ギリシャの総選挙など1つ1つは乗り越えているが、全体的に危機的状況は去っていない。不安心理は高まっているように見受けられるので、世界的な経済の状況が日本の広告市況にどう影響するか、先行きが見通せない状況だ。
(全文は2012/6/27発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)