テレビ東京の島田昌幸社長は1日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、当社の社員が5月31日に東京都青少年の健全な育成に関する条例違反容疑で逮捕された。極めて遺憾なことであり、詳細を把握した上で対応を考える。
一、子会社であるInterFMの株式の90%を、6月20日付で木下グループのキノシタ・マネージメントに譲渡することになった。木下グループは、企業理念として「文化の創造」を掲げている。しっかり運営してくださるだろうと、お譲りすることにした。InterFMは、テレビ東京グループとのコラボレーションを図るなど、発展の芽が見えてきたところではあったが、実態として当社から相当な投資が必要だった。木下グループは今後も放送事業を維持するための投資を十分にしてくださるということ。また、テレビ東京自体が2014年の開局50周年に向けた、経営資源の選択と集中を求められているということもあり、譲渡を決めた。株式は10%を保有する。InterFMの免許要件でもある、災害時の多言語放送などの面でも、しばらくお手伝いすることはあるだろう。当面はテレビ東京グループと業務提携関係を続けていきたいと思う。InterFMは、来秋に免許の更新時期を控えており、新しい計画を作っていただくという意味では、いいタイミングではないか。
(全文は2012/6/8発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)