フジテレビの豊田皓社長は5月25日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、今期のドラマは月曜9時「鍵のかかった部屋」や火曜9時「リーガル・ハイ」など、挑戦的で企画性のある作品を並べたが、視聴率的にはばらつきが出た。ただ挑戦するという意欲が大切で、この点は評価したい。バラエティは、家族で見てほしいということでいろいろトライしたが、なかなか発展途上で、視聴者の心をつかみ切れていないと思う。情報番組は午後帯で「知りたがり!」をスタートしたが、まだまだ結果が出てこない。午後という時間帯を認識して、この時間帯でしか見られないものを出していけたらと思う。
一、「家族のうた」は主人公のキャラクターがロックミュージシャンという設定だったが、その設定の特徴などが、視聴者の共感を得られなかったと思う。番組終了を決めた後、「なぜ続けないのか」という意見が殺到した。
一、「JapaninaDay」プロジェクトは2月末に発表したが、3月25日の投稿締め切りまでに8000件、日本を含む12か国、300時間に及ぶ3月11日の映像が届けられた。中身を見ているが、非常に感動的なものも多いと聞いている。今年の9月には完成を目指しており、秋(11月)には日本全国の劇場で公開したいと考えている。
(全文は2012/6/1発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)