東京放送ホールディングスは22日、2012年3月期決算説明会を開催したが、石原俊爾社長は要旨次のように語った。参加者は約70名。
一、連結売上高は前年を上回る1465億円、営業利益は57・8%増の121億円となった。放送セグメントも4期ぶりに黒字となっている。楽天との問題は当社株式をすべて買い取ることで決着、横浜ベイスターズも譲渡することができ、媒体としての価値が高まっているBS-TBSを連結子会社にするなど、当期は経営上の大きな懸念を処理することができた。
一、また、当社グループが取り組まなければならない3つの課題については、引き続き取り組んでいく。まず「放送事業の強化」について、当期の視聴率は、全日、ゴールデン、プライムすべてで前期を上回ったが、満足できる水準ではない。スピード感を持って番組内容の強化見直しを行い、1日も早く上位争いに食い込めるよう視聴率の向上を目指していく。
一、「収入源の多角的拡大」については、デジタル化によるデバイスの多様化など急速な経営環境の変化をビジネスチャンスとし、新規事業の開拓に積極的に取り組んでいる。ソーシャルゲームやスマートフォン向けのコンテンツ開発、アジアなど成長市場でのコンテンツ展開などを積極的に進めているところだ。日本経済新聞社との業務提携もそうした戦略の一環として行ったもの。
(全文は2012/5/25発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)