フジテレビの豊田皓社長は4月26日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、4月は大きな改編だった。視聴率の取れている番組と取れていない番組の差があり、二極化している感じを受けている。月曜9時「鍵のかかった部屋」は好調な滑り出し。一方、日曜9時「家族のうた」は期待していたような結果が出ていない。視聴者の支持が得られない番組は、手直しをしながら支持されるよう頑張っていきたい。火曜9時の「リーガルハイ」は法律という難しい問題に切り込んでいる。そこをうまく説明できれば、もっと視聴率は上がると思う。木曜10時の「カエルの王女さま」は第2話で視聴率を上げてきた。心地よく見られる番組として期待したい。土曜23時の「未来日記ANOTHER:WORLD」は若い人たちに支持を得ているので、さらに広く支持を得られるよう、スタッフに頑張ってほしい。バラエティは改編の目玉だが、「ピカルの定理」はまずまずの滑り出し。看板番組に育ってほしい。金曜8時の「奥の深道〜同類くんの旅〜」は中身を精査し、多くの人に興味をもってもらえるように、毎回設定する旅のテーマを多岐にわたって試してみたい。「リアルスコープZ」も視聴者ニーズにあうような番組に育てていきたい。23時台の3つの新番組「キャサリン」、「キカナイトF」、「おノロケ」も少し長く見守っていきたい。「知りたがり!」はこの時間帯12年ぶりの生番組で慣れない点もあるが、爆弾低気圧の時のように、当日のニュースを中心に構成することにヒントがあるように思う。
(全文は2012/5/7発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)