東京放送ホールディングスは10日に2012年3月期第2四半期決算説明会を開催したが、席上、衣笠幸雄常務、武田信二常務、神成尚史取締役は要旨次のように語った。参加者は約80名。
▽衣笠幸雄常務=上期の視聴率は、残念ながら全日、ゴールデン、プライムすべて5位という結果となった。しかし視聴率そのものは、前年上期を上回っており、上位との差も縮まってきている。下期はこうした回復傾向をより強固なものにしていきたい。帯番組が好調で「朝ズバッ!」第2部が、4月と7月に同時間帯民放2位、「ひるおび!」午後は、6月から8月にかけて同時間帯民放2位、9月は1位を獲得している。これは今年に入り、ゲスト強化などの活性化策を打ったこと、3月11日以降、視聴者が震災や原発、暮らしに関する情報ニーズを高める中で、その関心に真摯に丁寧に応える報道姿勢が評価されたものと考えている。また日曜劇場「JIN―仁―」は、全11話の平均視聴率が21・3%、最終回の瞬間最高視聴率が31・7%と圧倒的な支持を集めた。開局60周年記念の集大成と位置づける「南極大陸」は、初回22・2%という高視聴率を記録、2回目以降も高い水準を維持している。この後2012年1月には山崎豊子原作の「運命の人」が控えている。累計130万部という大ヒット作を初めて映像化するもので、主演は民放の連ドラで6年ぶりに主演を務める本木雅弘。
(全文は2011/11/14発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)