TBSテレビの渡辺香事業局長は1日の懇談会で、10年度下期推移、11年度の取り組みについて要旨次のように語った。
一、「時代を担う『強烈かつ新鮮な文化発信』を目指す」という方針で対応してきている。
下期は、TBS顏周年企画の映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」(興収韈億円)、「大奥」(?^億円)、舞台「ファントム」「時計じかけのオレンジ」「テンペスト」等が好成績を収め、音楽では7年ぶりの「イーグルスコンサート」が話題を集めた。展覧会は「ゴッホ展―こうして私はゴッホになった」が東京・福岡・名古屋で開催し118万3千人と記録的動員となった。またDVD事業ではドラマ「うぬぼれ刑事」「SPEC」、音楽「EXH EXILE HOUSE」「ザ・ベストテン・チェッカーズ」、「ウンナン気分は上々」等が好調に推移した。また深夜アニメ「けいおん」シリーズがDVD・BD、ライセンス収入で記録的大ヒットが続いている。一方、東日本大震災の発生で、舞台・イベントの中止や赤坂・横浜BLITZ、箱根・星の王子さまミュージアムがキャンセルや計画停電での短縮営業など大きな影響を受けた。またDVD・BDも生産工場の損壊や流通の停滞で発売の延期等を余儀なくされた。2010年度通期では前年度の映画「ROOKIES」(興収85・5億円)のようなメガヒット映画作品がなかった反動、DVD市況の低迷、大震災の影響等で事業局総収入は152億2千9百万円と前年比80・4%となった。
(全文は2011/06/03発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)