金羊社は、大田区鵜の木の本社4階ギャラリーで定期開催している「ミュージック・ジャケット・ギャラリー(MJG)常設展」が開催3周年を迎えることから、3周年記念スペシャルとして10月から来年3月までの半年間にわたって、LP平面陣列コーナーで、ジャケット・アートの最高峰とされる「ヒプノシス」を特集する。
このヒプノシス(HIPGNOSIS)は、1968年に設立されたイギリスのデザイン・チームで、当初ストーム・ソーガソンとオーブリー・パウエルの2人で運営されてきた。その名前の由来は、通常のHYPNOSIS(催眠)ではなく、HIP(流行)とGNOSIS(霊的知識)を足して作られた造語だが、現代のシュールレアリズムとも言える独特な非日常性の感覚にあふれたヒプノシスのジャケットは「ジャケ買いの促進」などセールス拡大にも貢献し、ジャケットをアートワークの最高峰に至らせ、今日でも数々の歴史的な名作を誕生させている。
(全文は2010/10/01発行の「連合通信レコード速報」に掲載)