デビューから42年、数々の国民的大ヒット曲を放ってきた"演歌の女王"八代亜紀が11日、長年の夢であったジャズアルバム(タイトルは「夜のアルバム」)をユニバーサル ミュージック(UM)より10月10日にリリースするにあたり、乃木坂 ソニー・ミュージックスタジオで公開レコーディングを行った。
八代亜紀とジャズとの出会いは小学5年生のとき。父親が買ってきた来国のポピュラー・ジャズ歌手、ジュリー・ロンドンのレコードを聴き、そのハスキーボイスに魅せられたのがきっかけ。自分と同じ声質に勇気づけられ、歌手を志すようになった。15歳で熊本から上京、銀座でクラブシンガーとして、当時の歌謡曲/ムード歌謡とともに、海外のジャズ・スタンダードを耳で覚えながら歌った。
UMが世界発売も視野に入れているという「夜のアルバム」は、八代が「歌手としての自身の原点」と断言するクラブ歌手時代に思いを馳せ、当時歌っていたジャズ、スタンダードや歌謡曲等の流行歌を、ジャズアレンジでカバー。演歌の八代亜紀とは一味もふた味も異なるスタイルを披露している。プロデュース&アレンジは小西康陽(元ピチカート・ファイヴ)。バックには本格派ジャズ・ミュージシャンを揃え、過ぎし日のノスタルジックで大人のムードあふれるサウンドを表現している。
(全文は2012/07/13発行の「連合通信レコード速報」に掲載)