金羊社はクリエイティブ・ワークス部門を会社分割(簡易新設分割)し、株式会社金羊社クリエイティブワークス(KCW)を2日に設立、代表取締役社長には同社取締役でもある高堂学(こうどうまなぶ)氏が就任。収益責任の明確化、意思決定の迅速化及び業務の効率化を図りながら、新規分野における事業確立を目指す。
KCWは、従来展開してきた音楽情報サイト「MUSICSHELF」を核とする"音楽"と、プロジェクト「Creative Language」を核とする"クリエイティブ(デザイン&アート)"を2つの柱として、これまでの「受注・納品」から「企画制作・販売」に大きくシフト。BtoBからBtoCまで、音楽業界をベースとしてあらゆる業種を対象に、音楽とクリエイティブ関連の商品開発提案および販売の事業を展開していく。
金羊社の12年3月期の売上高は73億56百万円でKCWの前身となるクリエイティブ・ワークス部門の売上高は1億33百万円(全体比率1・8%)に過ぎない。しかし、SME時代に要職を歴任し、レーベルゲート社長も務めた高堂氏は、SMCクリエイティブ本部長の経験やIT業界、音楽配信への造詣の深さなどを加味して「Now、Do It!」をスローガンに掲げ、「社員全員の潜在能力は非常に高い」と、今年度3億円、3年後には10億円で単年度黒字化、5年後には累損一掃と、目標を高く設定する。
(全文は2012/07/13発行の「連合通信レコード速報」に掲載)