日本音楽著作権協会(JASRAC)は8日、同協会の告訴を受けて同日、愛媛県警生活環境課(サイバー犯罪対策室)、同県西条警察署及び新居浜警察署が、ネットオークションを利用して同協会の管理著作物を違法に複製したカラオケ楽曲データを搭載した業務用通信カラオケ機器を販売していた二つの事件で男性ら4人を、無断複製物頒布による著作権侵害の疑いで逮捕したと発表。
過去、ネットオークションで海賊版CDやDVDが出品、販売され、摘発を受ける事例は多くあったが、今回のように違法複製したカラオケ楽曲データを搭載した業務用通信カラオケ機器の販売が摘発されたのは、全国初のケース。
西条警察署が逮捕した西条市在住の男性(59)は、昨年11月、JASRACの管理著作物を違法に複製したカラオケ楽曲データを搭載し、オフライン時の不正利用防止用ロック機能も解除した通信カラオケ機器を、ネットオークションで、奈良県、岐阜県の2人に販売していた。09年頃から、同様の違法行為を行っていたことも確認されている。
(全文は2011/06/10発行の「連合通信レコード速報」に掲載)