ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は16日、2011年3月期(10年4月1日〜11年3月31日)の業績説明会を開き、鈴木明コーポレイト・エグゼクティブCFOが当期営業実績と今期(12年3月期)の事業方針等を発表した。
当期の連結業績は、上の図のように総売上高(純売上高)が前年実績を5・1%上回る1832億95百万円となり、89億円もの増収となった。
業界全体の市場概況は、パッケージは引き続き音楽、映像共に縮小傾向にあり、これまで伸長してきた音楽配信も頭打ちという厳しい環境にあったが、その中でSMEグループは1.レーベル各社が安定的なヒットにより、業績に貢献。また、2.前年に続きヴィジュアルビジネス(アニプレックス)が伸長。3.アーティストマネジメントやソリューションビジネスも堅調に推移し、全てのビジネスグループが業績に貢献した結果、10年4月〜11年2月まで順調に推移した。3月11日の東日本大震災によって、グループ全体の緊急対応が迫られたが、影響は最小限にとどめることができ、純売上高1833億円、89億円の増収となり、2期連続で前年実績を上回る結果となった。
(全文は2011/05/18発行の「連合通信レコード報」に掲載)