東映国際営業部は11月3日から10日までロサンゼルスで開催された映画見本市AFM(アメリカン・フィルム・マーケット)で130万ドル(約1億1、000万円)という、単一マーケットでの売り上げとしては同社として史上最高の売上を達成した。
これまでは2006年に「男たちの大和」や「明日の記憶」「スケバン刑事・コードネーム麻宮サキ」などを持って参加したカンヌマーケットの80万ドルが最高だったが、今回それを50万ドル以上上回る好成績をあげたが、その要因は、今回10年振りにアメリカ向けの「バトル・ロワイアル」(深作欣二監督)が3D公開に併せて解禁となり、数社争奪戦の末、一契約としては最高金額で成約した他、イギリス、ロシア、台湾、香港などとも成約し、また来春3月公開の「わさお」(錦織良成監督)が、完成前のプリセールにも関わらず台湾、香港をはじめとするアジア全域での交渉がまとまったことが挙げられる。東映国際営業部・大久保忠幸課長代理によれば「数年来の世界経済不況で映画の売買市場にも相変わらず厳しい風が吹いている中、この成績を残せたことは、世界市場でのTOEIブランドの一層のアピールにつながる」としている。
(全文は2010/11/26発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)