東宝(株)島谷能成新社長は5月31日(火)午後2時から千代田区丸の内の東京會舘で就任の記者会見を行い次のように語った。
最初に東日本大震災で被災された方々、亡くなられた方々にお見舞い、お悔やみ申し上げます。本日も赤坂の旧プリンスホテルに避難されている119名の方々に今現在、帝劇で「レミザブル」の舞台を見ていただいています。ささいなことでもわれわれのできることでお役にたてればと思っています。
私は1975年に東宝に入社、希望して子会社の東宝レコード(株)に出向しました。そこで多くのメディアの方々と知り合うことができました。東宝レコードはうまくいかず4年ぐらいで解散してしまい、その後映画宣伝部の勤務となりました。そこで最初に関わったのが角川映画の「復活の日」でした。だんだんとメディアの人と映画人は一緒になって映画をやるようになってきました。面白かった反面、難しかったのは観客の存在でした。
映画調整部では20年余やってきましたが最低でも100万人は足を運んでもらいたいと思って仕事をしてきました。これからは、これまで以上に難しいと思いますが東宝の社是である「ほがらかに、清く正しく美しく」(創業者・小林一三翁の言葉)にそってやっていきたいと思っています。
(全文は2011/06/01発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)