TBSテレビの石原俊爾社長は21日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、4月編成は始まったばかりだが、先週の上期第2週は、レギュラー番組のスペシャル版が揃って高い視聴率を獲得し、今後に期待できると手ごたえを感じている。特に60周年記念連続ドラマの「JIN-仁-」は、初回2時間5分スペシャルで平均23・7%、瞬間最高視聴率26・0%と期待通りの高い数字でスタートした。この番組では「生と死」がテーマのひとつになっているが、大震災の後に視聴者の皆様にこのような心に響く番組をお届けできたことを大変嬉しく思っている。
一、また、開局60周年企画として「ハートプロジェクト」を昨年からスタートしているが、60周年本番の今年は「WithheartTBS」を合言葉に、見る人の心を揺さぶる、心を元気にする番組をお送りしていきたいと思っている。
一、絆プロジェクトでは、被災された方々に少しでも元気になっていただけるように、番組での様々な企画や、義援金の募集、被災地へラジオを送るなど、全社的に取り組んできた。今後も復興に向けた状況や、原子力発電所事故の問題については、長期的に取材していかなければならないと考えており、新たに東北にJNNの臨時支局を設けることにした。TBSから支局長を派遣し、腰を据えて報道機関としての役割を果たしていきたいと考えている。なお、番組などで呼びかけている「JNN・JRN共同災害募金」の義援金は、21日に16億円を超えた。多くの方から寄せられた善意に対して、心よりお礼申し上げたい。
一、2010年度の当社のテレビ営業収入は、タイムが前年実績を割り込む一方、スポットは前年を上回る見込みだ。震災による売上げへの影響は少なからずあったが、決算発表前なので、具体的な数字は控えたい。
(全文は2011/4/25発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)