テレビ東京の島田昌幸社長は26日の懇談会で現況などにつき要旨次のように語った。
一、テレビ東京ホールディングスはもともと何もないところで経営統合したわけではない。テレビ東京、BSジャパン、テレビ東京ブロードバンドの3社の連携がより緊密になったということ。その効果はこれから出ると思う。1つはBSジャパンは伸び盛りのメディアであり、より一層伸ばすということ。このため、グループの人、能力、お金を使える体制にする。BSジャパンの親会社はテレビ東京ホールディングスだけであり、充実することができる。有力なメディアとして育てていくことがグループに返ってくる。テレビ東京ホールディングスの中期経営計画は来年の2月〜3月頃に発表する予定。
一、日経CNBCについては、テレビ東京ホールディングスの傘下に入るように作業を進めている。CSは大事だと思っており、日経CNBCもAT-Xもニッチな放送局なので意味があると思う。
一、10月編成は少し手応えのあるものもあるし、不満足なものもある。難しいのはドラマで、「モリのアサガオ」は評判は良いが視聴率がいまひとつだ。しかし、これだけメディアに取り上げられた番組は今までにない。話題を呼んだということでは良かったと思う。来年の4月編成は、完全デジタル化に向けての最後の商品づくりをどうするかということを示さなければならない。
(全文は2010/11/29発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)