テレビ朝日は7日に2013年3月期第2四半期決算説明会を開催したが、席上、早河洋社長は要旨次のように語った。
一、当社は2011年度から2013年度の経営計画として「digital5ビジョン」を掲げて、今年度は2期目にあたる。「digital5ビジョン」は日本でトップグループのコンテンツ総合企業になることを目指し、3ヶ年でそのための基盤を完成させる。5つの政策目標の達成に向けて着実に歩みを進めている。
一、視聴率は、4月クールは開局以来初めての4冠を達成し、今年度は最高のスタートを切ることができた。上期の視聴率においてはプライムトップを獲得した。ゴールデンは1位局と0・1ポイントの差、全日は0・2ポイント差と僅差に詰め寄ることができた。
一、広告収入は好調な視聴率を背景に、震災の影響から低迷していた前年同期に比べて大幅に回復した。スポット収入は上期の東京地区投下量シェアは21・7%と過去20年間で最高の半期シェアを獲得することができた。タイム収入はレギュラー番組においては、視聴率が好調なバラエティ番組を中心に単価のアップを図ることができた。単発番組では「サッカーW杯アジア地区最終予選」や「ロンドンオリンピック」などの大型スポーツ番組が貢献し、大幅な増収を達成している。
一、広告外収益では、「auヘッドライン」の週間訪問者数が90万人を突破するなど順調に成長している。「ニュースEX」とともにモバイル向けサービスの柱に成長しつつある。「テレ朝動画」も好調な「ももクロChan」が牽引し、半期の過去最高収入を更新した。DVD事業では、9月26日に「アメトーーク」第8弾を発売し、累計200万枚を突破した。CS事業では、4月から「朝日ニュースター」を加え2チャンネル運営がスタートした。「朝日ニュースター」にスポーツという軸を追加し、地上波やBSとの連携も強化し、視聴世帯数も増加している。
一、下期の取り組みについては、10月改編は好調なバラエティ枠は改編せず強化を図り、さらなる視聴率アップを目
指す。ドラマは「相棒Eleven」、「ドクターX?外科医・大門未知子?」、「匿名探偵」など個性的な新作ドラマを投入した。10月クールの視聴率も好調に推移してお続かり、現時点でゴールデン、プライム、プライム2の3冠をキープしている。
一、広告収入は、スポット収入は10月の東京地区投下量のシェアは大幅にアップできる見込み。タイムセールスは、視聴率が好調なプライムの番組を中心に単価アップを図り、レギュラーベースを底上げする。単発番組については、「サッカーW杯アジア地区最終予選」や「フィギュアグランプリシリーズ」などの大型スポーツ番組のセールスでタイム収入の押し上げを図っていく。
一、当社は2014年2月1日に開局55周年を迎える。2013年2月1日から2014年3月末までを開局55周年記念期間と定めた。開局55周年を迎える2013年度は「digital5ビジョン」の最終年度でもあり、重要な年であると考えている。全社一丸となって、様々な大型特別番組、イベントを展開する予定。