関西テレビの福井澄郎社長は16日の記者会見で平成24年3月期中間決算などにつき要旨次のように語った。
一、上半期は東日本大震災、完全デジタル化と放送界にとっても非常に大きな出来事があった。そんな中、連結は増収増益、個別は増収減益となった。ネットタイムはほぼ前年並だが、ローカルタイムは前年の95・6%でその分スポットがカバーしている。スポットについては4月、5月は東日本大震災の影響で大幅にダウンしたが、6月以降は前年超で勢いをもって上期を乗り切れたと考えている。
一、個別の売上高は295億87百万円(前期比1・5%増)、営業利益13億61百万円(0・6%減)、経常利益17億22百万円(7・0%減)となった。売上高の内訳は、放送事業収入が290億25百万円(1・5%増)、放送収入が259億28百万円(0・7%増)、タイム収入が88億60百万円(1・0%減)、スポット収入が170億66百万円(1・6%増)、その他放送事業収入が30億97百万円(8・6%増)、その他の事業収入が5億61百万円(0・9%減)となっている。
一、連結の売上高は317億57百万円(1・7%増)、営業利益14億78百万円(6・7%増)、経常利益17億33百万円(5・6%増)となった。
一、通期については、減収減益を想定しており、売上高600億円、営業利益30億円程度を最低ラインにしている。
一、視聴率は現在のところ年間・年度ともゴールデン1位、プライム2位、全日1位。動画配信はこの上期で初めて黒字を達成した。
(全文は2011/11/18発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)