NHKの福地茂雄会長は3日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、6月11日に平成22年度の組織改正を実施し、同時に管理職異動も発令となる。2年目を迎えた経営計画を完遂するためにスムーズなバトンタッチを進める一方、継続性を重視した人材配置にも留意した。視聴者の皆さまの声に迅速に対応するための体制の整備や、来年夏の地上デジタル完全移行を推進する体制づくりにも取り組んだ。組織や職位名称は分かりやすさをモットーに大幅な見直しを行った。これを踏まえて組織風土の改革を進め、経営計画の完遂につなげたい。
一、第1期の営業業績は順調にスタートを切れたと思う。契約総数増加、衛星契約増加ともに前年同期を下回る見込みだが、前年の事業所割引適用開始による影響を除けば、前年を上回る増加数が確保できそうだ。収入額の面でも4月は対前年度8億円の増収を見込んでいる。5月26日には未払い者に対する強制執行の申し立てを行った。今回、やむを得ず強制執行を想定していた8名のうち3名の方からは申し立て前に、さらに1名(福島県)の方から申し立て後に受信料をお支払いいただいた。今後とも誠心誠意の対応を尽くすという基本姿勢は変わらないが、どうしてもご理解いただけない場合には、公平負担の徹底のためできるかぎりの手だてを尽くしていく。
一、「2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会」は、NHKは全64試合のうち、日本の初戦・カメルーン戦や決勝戦など44試合を放送する。
(全文は2010/6/7発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)