若手ロックバンド４組が競演するライブイベント「ロック頂上決戦ｖｅr.１・０〜ＥＭＩ　VS　ＶＩＣＴＯＲの巻」が23日夜、ＳＨＩＢＵＹＡ―ＡＸで開かれ、史上初のレーベル対決イベントは４時間にも及ぶ演奏が繰り広げられ、最後まで熱気に満ちたイベントとなった。
　これは、ＥＭＩミュージック・ジャパンとビクターエンタテインメントの両社が立ち上げた邦楽ロック情報サイト「ＲＯＣＫＦｕｎ」をきっかけに、両社のレーベル対決の形を取りながら、協力して若手の育成や市場の活性化を期そうと有料イベント（税込３９００円＋ドリンク代５００円）として実現したもの。その第１弾となる今回は、ＥＭＩのＴｈｅ　Ｍｉｒｒａｚ、Ｔｈｅ　ＳＡＬＯＶＥＲＳ、ビクターのクリープハイプ、ＳＡＫＡＮＡＭＯＮの計４組が登場。ＭＣはダイノジの二人が務め、オールスタンディングの会場は申込み多数の中から抽選でゴールドチケットを手にした１５００名の熱心なファンで埋め尽くされた。
　最初に登場したのはＴｈｅ　Ｍｉｒｒａｚ。「スーパーフレア」を皮切りに、「気持ち悪りぃ」「S.T.A.Y.」など最新アルバム「選ばれてここに来たんじゃなく、選んでここに来たんだ」からの楽曲に加え、ライブの定番曲「ふゃっきゅー」など披露。「最初に頂上出ちゃうけど、ごめんね」という畠山承平の不敵なＭＣも相まって、ロックの最高峰を見せつけるようなバンドサウンドによるパフォーマンスを繰り広げ、のっけから最高潮、全10曲を演奏した。
　次いでＳＡＫＡＮＡＭＯＮの３人が登場。Ｍｉｒｒａｚの激しいビートとは対照的に、たゆたうように会場を揺らすポップな「カタハマリズム」でスタート。「今夜はビクター代表で頑張ります」とベースの森野光晴。若々しくもエモーショナルな演奏で盛り上げ、「マジックアワー」や「ミュージックプランクトン」など最新アルバム「ｎａ」からの楽曲でライブ感を煽り、４月にリリースするという新曲「シグナルマン」も初披露、全９曲を演奏した。

(全文は2013/2/27発行の「連合通信レコード速報」に掲載)

　アミューズは本紙既報（11月16日付）の通り、東京・六本木の現ブルーシアター（旧ブルーマンシアター）を運営するトリックスター・エンタテインメントと業務提携し、日本における新しいミュージカル文化の創造を目指す専用劇場「アミューズ・ミュージカルシアター」を予定通り今年４月25日に開業すると発表。良質なエンタテインメントを供給する新たな拠点として、まずは年間８〜10作品の韓国ミュージカルを上演することになり、そのラインナップや料金設定など次のように決定した。
　今回、同劇場の運営に当たり、当面韓国ミュージカルを上演する背景として、アミューズでは「日本でミュージカルと言えば、外国作品の来日公演や限られた俳優と劇団が外国作品の日本版を上演し、特定の観客が楽しむという構図があり、経済的にも文化的にも敷居が高いエンタテインメントのひとつとなっていた」と指摘。そうした現状の下従来の観客だけでなく、新たな市場を開拓しファンを増やして行くことが「今後の日本のミュージカルシーンを盛り上げていく鍵となる」として、世界のミュージカルシーンの一角に彗星のごとく現れた韓国ミュージカルをヒントに、日本における「新しいミュージカル文化の創造」を目指すことになったもの。
　韓国ミュージカルは僅か10年の間に飛躍的な成長を遂げ舞台美術・照明など欧米や日本から影響を受けたものを、上手に作品作りに取り入れるだけでなく、オリジナリティあふれる作品に昇華させ、若い観客たちを育てているという。その「アジアのオフ・ブロードウェイ」と呼ばれているソウルの大学路（テハンノ）には１３０を超えるミュージカル劇場が密集しており、年間３２０万人の観客が訪れ、３５０億ウォン規模の売り上げを誇り、業界自体が元気な力に包まれている。

(全文は2013/2/27発行の「連合通信レコード速報」に掲載)

　キングレコードから２月20日に発売されたＡＫＢ48の30作目のシングル「Ｓｏ　ｌｏｎｇ！」が、発売初週に１０３・６万枚（オリコン調べ）を売り上げ、３月４日付のオリコン週間ランキング（２月18日〜24日集計）で首位に立ち、09年10月の「ＲＩＶＥＲ」から17作連続・通算17作目のシングル首位（連続首位／通算首位ともに女性グループ歴代１位）を獲得した。
　この「Ｓｏ　ｌｏｎｇ！」は、ＡＫＢ48の桜ソング第６弾。渡辺麻友が初のセンターを務めたシングル曲で、今回の発売初週ミリオンにより、11月発売の「桜の木になろう」から11作連続・通算12作目のミリオン（連続首位／通算首位ともに女性アーティスト歴代１位）という新記録と共に、11年５月発売の「Ｅｖｅｒｙｄａｙ、カチューシャ」から10作連続で初週ミリオンの大記録を樹立した。
　これは、オリコンの68年のシングルランキング発表開始以来の45年間、２作連続すら初週ミリオンを記録したアーティストがいない中で、今回ＡＫＢ48は前人未到の二桁の大台に乗せたことになるという。
　なお、今回の「Ｓｏ　ｌｏｎｇ！」のＭＶは、「時をかける少女」などで知られる映画監督の大林宣彦氏が手がけたもので、女優になることが夢の"夢"（渡辺麻友）や福島県南相馬市から転校してきた"未来"（松井珠理奈）を中心とした新潟・中越高校を舞台にした劇映画で、ＡＫＢとっても史上最長となる64分にも及ぶ大作になっている。

　ポニーキャニオンが２月20日の「ＳＰＡＣＥ　Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔａｌｓ」に続いてＫＲＥＶＡ（クレバ）のニューアルバム「ＳＰＡＣＥ」を２月27日に発売。さらに、３月20日にはブルーレイ＆ＤＶＤ「９０８　ＦＥＳＴＩＶＡＬ」を発売するにあたり、タワーレコード渋谷店が２月26日から３月10日まで、同店８階の「ＳｐａｃｅＨＡＣＨＩＫＡＩ」とスペースシャワーＴＶのコラボレーション企画を開催する。
　これは、ＫＲＥＶＡの新作を記念し、そのタイトルに絡めて同店８階の催事スペースを「タワーレコード"スペース店（展）"」として開設。オープン記念として同期間、輸入盤ＣＤの"９０８（クレバ）円セール"を実施するほか、新作「ＳＰＡＣＥ」のジャケット写真で使用されたセットや衣装、パネルの展示、スペースシャワーＴＶで放送されたＫＲＥＶＡの貴重映像の上映、限定コラボステッカーの販売、ジャケット撮影コーナーの設置などを行う。また、発売日の27日に都内で収録されるスペースシャワーＴＶの「ＬＩＶＥ　ｗｉｔｈ　ＹＯＵ〜ＫＲＥＶＡ〜」のパブリックビューイングも行うという。
　ちなみに、27日にポニーキャニオンが発売するＫＲＥＶＡのニューアルバム「ＳＰＡＣＥ」は、６９０８セット限定の完全限定生産盤（スペシャルＢＯＸ＋ＣＤ＋ＤＶＤ＋オリジナル壁掛け時計＝税込６９０８円）と、ＶＤ＋ＤＶＤの初回限定盤（同３３００円）、ＣＤのみの通常版（同２８００円）の３種類で発売。３月20日の映像商品はブルーレイが５８００円、ＤＶＤが４８００円で発売される。

　長良グループ恒例の「新春演歌まつり」のファイナル公演となる横浜アリーナ公演が23日に行われ、昼夜２回公演ともに超満員となる中、グループ所属の７組総出演による歌の競演に全国から集まった演歌ファンは最初から最後まで、熱い声援と拍手を送り、最高の盛り上がりを見せた。
　今年で７回目を迎えた同祭には山川豊（54）をはじめ、田川寿美（37）、水森かおり（39）、氷川きよし（35）、森川つくし（22）、岩佐美咲（18）、それに３人組（ヒカル・ショウヤ・ヤマト）のはやぶさの７組が出演。２月７日の名古屋・日本ガイシホール、同９日の大阪城ホールに続いて横浜アリーナ公演が行われたもので、各会場共に２回公演、計６回公演が行われ、合計で４万３千人を動員。そのファイナルとなる横浜公演も昼夜２回合わせて１万６千人のファンが詰めかける中、全員で「きよしのソーラン節」を歌って開幕。会場中央に十字の巨大花道が設けられ客席とより身近に触れ合いながら、好評のシャッフルコーナーや、はやぶさの「ちょっと待ってよヨコハマ」、岩佐の「もしも私が空に住んでいたら」、森川の「芽ばえ」（カバー名曲集収録曲）など最新曲を披露。
　そして、今回の一番の目玉となる初バンド演奏では「ＮＦ10（Ｎａｇａｒａ　Ｆａｍｉｌｙ10）」と名付けられたバンド演奏を披露。アコースティックギターの山川、ガットギターの田川、トランペットの水森、キーボードの森川、エレキギターの岩佐、ドラムのヤマト、ベースのヒカル、コーラスとマラカスのショウヤ、そしてボーカル＆カスタネットの氷川、コーラス＆リコーダーの司会者・西寄ひがしにより「明日があるさ」を演奏。新曲コーナーでは、氷川の「しぐれの港」、田川の「花一輪」、山川の「ナイアガラ・フォールズ」に加え、４月３日に発売される水森「伊勢めぐり」も初披露された。