名優・森繁久彌さんが生前「奇跡の歌姫」と絶賛したという沖縄・石垣島出身のシンガー・ソングライター、成底ゆう子(なりそこ・ゆうこ)のメジャーデビュー後初となるマスコミ対象のお披露目ライブが19日、東京・六本木の島唄楽園で開かれた。
成底ゆう子は、東京の音楽大学で声楽を学び、オペラ歌手を目指してイタリアに留学したものの、突然声を失って失意の帰国。先の見えない生活を送っていたときに届いたのが、メジャーデビュー作となった「ふるさとからの声」。07年に森繁さんの最後の出演作となったDVD「霜夜狸」の挿入歌・イメージソングに彼女のオリジナル曲「星景色」が起用され、絶賛されたという。それをきっかけに、インディーズ活動を経て、奇しくも森繁さんの命日にあたる昨年11月10日、キングレコードから「ふるさとからの声」でメジャーデビューを飾った。
その「ふるさと〜」は、年に日本テレビ系の「誰も知らない泣ける歌」で取り上げられ、問合せが殺到した曲であり、放送からメジャーデビューまで日にちは経ったが、デビュー後のキャンペーン等でも異例の反響ぶり。1月日には「NHK歌謡コンサート」にも初出演し、放送後3時間で200を超えるダウンロードも記録したという。
(全文は2011/01/24発行の「連合通信レコード速報」に掲載)