10年11月度のレコード生産実績が発表され、本紙既報の通り、1〜11月累計の生産実績(メーカー出荷実績)は、オーディオレコードが数量で前年同期比99%の1億9364万枚と、シングル盤の久々の二桁伸長もあって、ほぼ前年並みまで回復してきたが、金額は同89%の2059億円にとどまっており、数量で同76%の4157万枚、金額で同86%の513億円と悪化する音楽ビデオを加えた音楽ソフトの11月度累計実績は数量で同94%の2億3521万枚、金額で同88%の2573億円となり、12年連続の前年割れは必至となった。しかも、これに12月度の予測を加えた年間実績を推計すると、3千億円の大台割れは避けられそうもなく、09年1年間で数量が前年比98%の4億6822万DL、金額は同100%の909億円であった有料音楽配信売上も今年、前年を下回る見通しであり、減速傾向に入ってしまった。
(全文は2010/12/27発行の「連合通信レコード速報」に掲載)