別記のように今年もパッケージの減産が現実となる一方で、一条の光とも言えるシングル盤の復調ぶりが目立つ一年となった。
これは後述するAKB48や韓流アイドルグループ、嵐を筆頭とするジャニーズ系の健闘、さらに底堅い演歌・歌謡曲系の踏ん張りもあって、シングル盤(大半が12cmCDシングル)の1〜11月累計実績が数量で前年同期比112%の4738万枚、金額で同109%の352億円と前年を大きく上回り、年間でも前年実績を上回ることは確実となったもの。特に、嵐と共にAKB48の貢献度は高く、その「Beginner」は10月度のミリオンに認定された。これは、シングルでは1年余をかけてミリオンに認定された秋川雅史の「千の風になって」以来3年2ヵ月ぶり。新曲ではKAT―TUNの「リアル・フェイス」以来、実に4年7ヵ月ぶりのミリオン認定となった。
(全文は2010/12/27発行の「連合通信レコード速報」に掲載)