コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、ACCS会員5企業から、運輸業を営む会社の従業員が業務遂行にあたり、会員企業が著作権を持つソフトウェア766本を不正にインストール(不正コピー)していたとして、運輸業者との間で和解交渉を続けていたところ、ソフトウェアの定価を超える算定基準に基づく損害賠償金約9200万円を支払うことなどを内容とする和解が1日に成立したとの報告があったことを発表した。
同問題は、ACCS不正コピー情報窓口に寄せられた情報に基づき、会員企業が代理人弁護士を通じて対応したところ、発覚した。同窓口には、企業や団体など組織内部で業務利用を目的に行われているビジネスソフトなどの不正コピーのほか、インターネットなどでの海賊版流通や違法アップロード行為など、著作権侵害行為に関する情報が数多く寄せられている。これらの情報は、ACCSを通じて、それぞれ被害を受けていると思われる会員企業に報告され、不正コピーの問題を解決する一助として活用されている。
(全文は2010/12/08発行の「連合通信レコード速報」に掲載)