テイチクエンタテインメントの企画開発部は、1969年12月の結成から反体制の象徴的なバンドとされてきた、パンクロックの「頭脳警察」の結成40周年を記念するBOX企画を編成、CD7枚、DVD2枚の計9枚組のBOX「無冠の帝王/頭脳警察」を11月24日に発売する。
頭脳警察はPANTAとTOSHIで結成され、日本語の過激な歌詞と自由なメロディーで当時の若者の叫びを代弁。72年3月のファーストアルバム「頭脳警察1」は、歌詞の過激さから発売中止となり、同年5月の「頭脳警察セカンド」も収録9曲のうち3曲が放送禁止となり、1ヵ月余りで回収から発売禁止と発展、いつの間にか反体制の象徴となっていった。しかしながら、その一人歩きするイメージとは裏腹に、音楽的にはオールドテイストでパンキッシュなロックンロール、バラードなども取り入れ、前衛的な日本語ロックを展開。数々の伝説的ステージと6枚のアルバムを残して1975年に解散。1990年再結成、91年活動休止、07年再々結成と繰り返し、今年結成40周年記念作として、セルフカバーを含む今年スタジオ録音した1枚や過去の伝説的なライブを収めたCD7枚と、ライブを収めたDVD2枚の計9枚で構成。CDは全て高音質のSHM―CD仕様として、デジタルマスタリングを施している。同BOXの価格は税込20000円。初回特典でシリアルナンバー入り、バンダナ封入、24〜36頁(予定)のブックレット封入などを予定している。
(全文は2010/10/25発行の「連合通信レコード速報」に掲載