JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)は、2010年6月期の分配実績額をまとめ、次のように発表した。
6月期の分配総額は前年同期比103%の262億1千万円で、7・6億円の増となった。その内訳(分野別)は「演奏」が107・8億円(前年同期比100・7%)、「録音」94・8億円(同101・6%)、「出版」3・6億円(同80・1%)、「貸与」15・5億円(同105・9%)、「複合」40・2億円(同115・6%)のそれぞれ。
また、演奏、録音、複合の主な種目の分配額をみると、「演奏」のうち演奏会等は9・2億円(同125・7%)、カラオケは31・1億円(同97・7%)、放送等は60・9億円(同100・2%)。「録音」のうちオーディオディスクは38・4億円(同88%)、ビデオグラム50・8億円(同113・4%)、「複合」のうちインタラクティブ配信は25・2億円(同127・5%)であった。
演奏会等は、利用申請の件数が増加したことに加え、平成21年度から演奏会に適用する使用料率が引き上げられたことから、前年同期を1・8億円上回ったが、カラオケは市場縮小の影響で減少傾向が続き、放送等は民放各社の放送事業収入の落ち込みやCM放送使用料の減少はあったものの、NHKの使用料が堅調に推移し、前年並みを維持した。
(全文は2010/8/23発行の「連合通信レコード速報」に掲載)