日本映像ソフト協会(桐畑敏春会長、以下JVA)は10日午後、JVA会員ソフトメーカーの出荷実績をまとめた「2013年上半期ビデオソフト売上統計」を公表。13年1月〜6月累計の上半期ビデオソフト総売上金額は1203億61百万円で前年同期比98・8%と微減ながら前年同期売上を下回り、5年ぶりに前年同期を上回った11年上半期から一転、再び前年割れとなった?S年上半期に続いて2年連続で前年を割り込む結果となった。
これは、ブルーレイが396億50百万円で同125・3%と拡大傾向が続く一方で、DVDが807億11百万円で同89・5%と10%を超えるダウンとなり、前年同期実績を下回ったもの。順調に拡大傾向が続くブルーレイの全体に占める割合も半期ベースで初めて3割を超える32・9%に達した。
総売上のうち、DVDとブルーレイの販売用を合計した「販売用」全体の売上金額は878億5百万円で前年同期比103・6%と前年同期を上回った。一方、DVDとブルーレイの売上を合計した「レンタル店用」の売上金額は319億72百万円で同87・8%と2桁の減少となり、販売用市場はブルーレイに引っ張られる形で伸長したものの、レンタル店用市場は減少傾向が続いている。このレンタル店用の落ち込みもあって、ビデオソフトの全体売上が前年同期割れとなった。なお、販売用とレンタル店用の売上に含まれない、その他業務用は5億84百万円で同83・8%となっており、販売用・レンタル店用・業務用の市場別売上比率は73対26・6対0・5となった。ちなみに、販売用全体に占めるDVDとブルーレイの割合は57・2対42・8と、前年同期の64・9対35・1に比べ更にブルーレイの売上比率が7・7ポイントも上昇した。DVDの販売用売上金額は502億52百万円で同91・3%と減少傾向が続いているのに対し、ブルーレイのそれは375億53百万円で同126・4%と伸長が続いており、DVDの落ち込みをカバーしている。