今年10月1日に創立100周年を迎えるのを機に、長年にわたって親しまれてきた「日本コロムビア株式会社」に商号を変更(復活)するコロムビアミュージックエンタテインメントは11日、2011年3月期第1四半期(10年4月1日〜6月30日)の連結業績を確定し、次のように発表した。
当期(第1四半期)の連結売上高は38億79百万円で前年同期比5・8%の減収となったが、これは主に、J―POP作品を中心とする配信売上は増加したものの、市販の大型作品が前年同期に比べ少なかったことに加え、製造販売受託事業の売上が減少したため。損益については、配信および特販事業の売上が増加したことに加え、報酬・給与の削減および退職給付費用の減少により、営業利益で1億67百万円の利益を計上(前年同期は1億98百万円の損失)。経常利益も1億62百万円(同2億10百万円の損失)、四半期純利益は1億75百万円(同1億93百万円の損失)となった。このように第1四半期に利益を計上するのは、05年3月期決算から始まった四半期決算の開示以来初めて。
同社は、今年5月12日に公表した10年3月期の連結業績で3期ぶりに黒字決算を達成。売上高は前期比1・6%減の181億42百万円にとどまったが、J―POPやアニメ、エデュケーショナル作品など利益率の高い自社制作作品が好調であったことに加え、報酬・給与の削減や退職給付費用の減少等で3億37百万円の営業利益を計上。経常利益も3億1百万円、当期純利益は特別利益などもあって5億69百万円を計上した。
(全文は2010/8/13発行の「連合通信レコード速報」に掲載)