エイベックス・グループ・ホールディングスは9日、決算取締役会を開き、6月18日開催予定の定時株主総会に付議する平成25年3月期(24年4月1日〜25年3月31日)の連結業績、並びに役員人事を決定。5月9日付で発令した子会社執行役員人事と共に次のように発表した。
まず当期業績は、連結売上高で前期比14・7%増の1387億64百万円と過去最高売上となり、営業利益も同14・4%増の140億29百万円、経常利益は同24・5%増の131億11百万円、当期純利益は同48・4%増の73億22百万円と利益面でも過去最高業績を達成。この好業績を受けて期末配当を15円増配の35円とし、年間で55円とした。また、次期(26年3月期)の連結業績予想も売上高で1610億円(16%増)、営業利益156億円(11・2%増)、経常利益156億25百万円(19・2%増)、当期純利益70億円(4・4%減)とし、配当については中間25円・期末25円の年間50円を予定するとしている。
一方、資本効率の向上と株主利益の増大を図ることを目的に、自己株式のうち、1、157、810株(発行済株式数の2・51%)を消去することを決議。さらに、新任取締役候補(社外取締役候補)として、楽天の鈴木尚(すずきひさし、51歳)取締役常務執行役員を選任、グループ経営体制を強化するため、取締役を1名増員する。また、新任監査役候補として、グループ会社エイベックス・マーケティングの執行役員管理本部長の小林伸之氏を選任。同総会をもって常勤監査役の野村健二氏が退任、退任後は非常勤顧問に就任する。
執行役員人事では、エイベックス・マーケティング(AMI)と、エイベックス・エンタテインメント(AEI)の執行役員を兼務する前田治昌氏がAMI執行役員デジタル・マーケティング本部長に専任。AEIの村本理恵子氏を新たに執行役員に選任し、前田氏が兼務していたデジタルコンテンツ本部長に任命した。