作曲家・弦哲也氏の音楽生活45周年を記念するコンサートが過日、名古屋市内の愛知県芸術劇場大ホールで開かれ川中美幸、井上由美子、清水博正がゲスト出演して花を添えた。
愛用のギターを弾きながら作曲家としてのデビュー作となった「おゆき」をはじめ、「北の恋人」「裏窓」「鳥取砂丘」「天城越え」などヒット曲に加え、川中と「今夜は乾杯」「二輪草」をデュエットしたり、自身の記念曲「帰り花」など次々と披露。コンサートを終え、弦氏は大要次のように語った。
▽名古屋は思い出深い、縁のある所。田村進二(芸名)の頃、今池のジャズ喫茶や東海ラジオで深夜のディスクジョッキーを経験させて貰った。その頃一緒に歌っていたのが美川憲一さんと堀田利夫さん。美川は「柳ケ瀬ブルース」が大ヒット、堀田さんも故郷でいぶし銀の活躍。その頃の自分は何をやっても駄目な頃だったが、何かある度に名古屋に呼んで頂き、キャンペーンやライブの時も応援いただいた。その期待に応えることが出来なくて口惜しい思いも残してきた。今回のコンサートは、そうしたお世話になった人達への感謝の気持ちでやらせて頂いた。
(全文は2010/8/11発行の「連合通信レコード速報」に掲載)