コンテンツ海外流通促進機構(CODA)は、台北市内の電気街に所在する商業ビル「光華商場」における日本コンテンツ専門の海賊版販売店の摘発について、12月21日、台湾警察を指揮監督する行政機関「内政部警政署」を訪問し、感謝状を贈呈した。
同事件は、台湾における海賊版販売のシンボルタワーと呼ばれている「光華商場」で、日本コンテンツを専門で販売していた海賊版販売店2店舗を、11月8日、台湾の保護智慧財産権警察(IPR警察)大隊が摘発したもの。
CODAでは、05年より台湾における日本コンテンツの海賊版対策を行っていたが、ここ数年、日本コンテンツを専門に販売する店舗の増加が顕著になっていたため、11月よりIPR警察に要請し、日本コンテンツ専門の海賊版販売店の取締りをスタートするなど、一層積極的な対策を行う中で、11月「光華商場」の取締りが行われ、台湾における日本コンテンツの海賊版は一掃された。この成果の重要性に鑑み、CODAでは、IPR警察等の執行機関を監督する立場にある内政部警政署に感謝状を贈呈することにした。
当日は、後藤健郎CODA専務理事が内政部警政署を訪問し、内政部警政署主任秘書の陳國恩氏へ感謝状を贈呈した。後藤専務理事は、「今回の摘発により台湾内の日本コンテンツの海賊版販売店が一掃された。これはIPR警察の絶え間ない努力のたまものである」と述べ、感謝の意を表した。一方、感謝状を受け取った陳主任秘書は、「光華商場の摘発は大成功した。しかしながら、台湾における著作権侵害の問題はまだまだ存在する。今後も引き続き監視の目を緩めず、市場が正常化することを期待する」と述べ、継続的な著作権保護活動の実施に理解を示した。
CODAでは引き続き、効果的な取締りをIPR警察とともに実施していく。