ソニーは7月29日、10年度第1四半期(10年4月1日〜6月30日)の連結業績(米国会計基準)を発表した。
それによると、営業収入(売上高)が前年同期比3・8%増の1兆6610億円、営業利益は670億円(前期は257億円の赤字)、税引前利益が789億円(前期は329億円の赤字)、当期純利益が257億円(前期は371億円の赤字)と、大幅な損益改善を果たした。
一方、今期(10年度)の見通しについて、好調な第1四半期決算を受け、5月に発表していた予想を上方修正。売上高は7兆6000億円(前年度は7兆140億円)と変わらないものの、営業利益は13%増の1800億円(前年度は318億円)、純利益は20%増の600億円を見込んでいる。
音楽部門の営業収入(売上高)は、前期比1・3%増の1103億円(前年同期の為替レートを適用した場合、5%の増収)、営業利益は前期比39・4%増の75億円となった。パッケージメディアの音楽市場の縮小は続いているが、当四半期に発売したAC/DC「アイアンマン2」(サウンドトラック)、米国の人気テレビ番組「Glee」で使用された楽曲集、西野カナ「to LOVE」、アッシャー「レイモンド V レイモンド」、クリスティーナ・アギレラ「バイオニック」など、いくつかの主要作品の売上が好調だったことにより、増収となった。営業利益の増益要因には、いくつかのヒット作品に加え、費用削減施策の効果により、広告宣伝費及び間接費が前年同期に比べ滅少したことが挙げられる。
(全文は2010/8/2発行の「連合通信レコード速報」に掲載)